MOTHER マザー」の長澤まさみ、「ミッシング」の石原さとみなど、それまでの自分のブランドイメージを覆すような形で社会派ドラマに参画するように、この作品では北川景子がほぼすっぴんで貧困に喘ぐシングルマザーを演じている。この映画の後に撮ったテレビドラマ「あなたを奪ったその日から」でも同じ演技への気迫を感じた。


公式サイトのあらすじより

借⾦取りに追われ、⼆⼈の⼦供を抱えて東京へ逃げてきた夏希は、昼夜を問わず必死に働きながらも、明⽇⾷べるものにさえ困る⽣活を送っていた。
ある日、夜の街で偶然ドラッグの密売現場に遭遇し、子供たちのために自らもドラッグの売人になることを決意する。
そんな夏希の前に現れたのは、孤独を抱える格闘家・多摩恵。夜の街のルールを何も知らない夏希を見かね、「守ってやるよ」とボディーガード役を買って出る。
タッグを組み、夜の街でドラッグを売り捌いていく二人。
ところがある女子大生の死をきっかけに、二人の運命は思わぬ方向へ狂い出す――。

タイトルのナイトフラワーとは「夜にしか咲かない花」で、月下美人など具体的にはいくつかあるらしい。この作品では実際の花も登場するけれど、二人の女性の暮らしを象徴的なモチーフとしてあらわしているようだ。

ネタバレになるのであまり書けないが、最後のシーンの解釈が論議を呼んでいる。冒頭シーンとのループも示唆されている。この家族に各所で示される楽園(Paradice)は訪れるのだろうか。暗澹な気持ちになる。

それにしても公的支援はともかく民間の支援との接点はないものだろうか。それを描くと作品の製作意図にそぐわないのもわかるけれど、少なくともNPOに関わってきた身としてはやはり救いの兆しを感じさせてもらいたかった。

そう言えばセリフはほとんどなかったけど、バングラデシュ人の知り合いが出ていてびっくりした。

気持ちに余裕があるときに観た方がよいと思う。

予告編

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