
「桐島、部活やめるってよ」、「何者」、「イン・ザ・メガチャーチ」などの朝井リョウ原作。思えば結構、好きな作家さんでここに上げた作品は映画も含めて観ている。今を切り取り複数の登場人物を絡み合わせながら社会を描写する形はどの作品にも共通する。
本作は、人とは違う嗜好性を持つ人々が、その嗜好性を理解してもらえない社会の中で、もがきながら生きていく群像劇。
作中では常識の権化のような検事に社会の「普通」を体現させている。本人も自らの家庭で多様性を考えさせられるような状況にある。多様性の尊重ということが当たり前のように言われているが、自分の身の周りに自分の居る社会的にはマイノリティが現れた時に果たしてどう接するのか。
そのマイノリティの「ずっと地球に留学に来てる気持ちなんよ」という台詞は、時に自分が感じることもあって沁みる。
国や宗教、政治体制が違えば「普通」も異なる。むしろ多様が「普通」なのだということを、登場人物の嗜好性を元に今更ながらに訴えている作品だった。
最後のシーンが観応えがあるので、お見逃しなく。
■予告編















