ポータルサイトを見ていればよかったWeb1時代から、自らが発信者になるWeb2時代、そして「所有」が民主化されるとするweb3時代へ。デジタルテクノロジーはどんどん進化する。
AI、NFT、ブロックチェーン、クリプト、DAOと市民活動にも関わってくることはわかるけれど、なかなか理解が追い付かないところにこの一冊。
蛍光ペンやイラストを駆使したりしてパッと見はよくある底の浅いノウハウ本に見えるけど、内容は恐ろしく深い。
デジタルテクノロジーのこれまでを振り返り、経済、仕事、組織、国家、未来という範疇に分け、80の最新テクノロジーについて紹介されている。
作者のCOMUGIさんは、web3リサーチャーとして、web3について包括的に紹介する仕事をされている。web3の世界では、リアルと違って「ニックネーム」が基本であるとして、作者も本名は明かさない。しかもNFTのイラストを自分とされている。
NGOの中にはいち早くDAOを取り上げてファンドレイジングにつなげているところも出てきているが、この動きは、単なるインターネットの進化にとどまらずDAOに代表される「自律・分散」をキーワードとして、国家の在り方にまでかかわる大きなうねりになっていきそう。
ぼおっとはしていられない。
●出版社のサイト
●参考図書
仮想共同体から始めるDAO入門
「僕たちはメタ国家で暮らすことに決めた」
落合渉悟・フォレスト出版
WIRED Vol.44「Web3 所有と信頼のゆくえ」