
このところ、「阿修羅のごとく」から始まって昭和の映像を観ることがなぜか多い。これはちょうど50年前の映画で、Netflixで今年リブートされた版が評判を呼んでいるので、まずはオリジナルのこちらを鑑賞。
新幹線の速度が一定より落ちると自動的に爆発するという状況下での犯人と国鉄、警察との攻防が繰り広げられる。これはアメリカ映画『スピード』の設定に使われたという由。
新幹線ができたのが1964年。当時三歳の私がわざわざ乗るためだけに大阪まで行ったことを記憶している。75年といえば開業して11年、博多まで伸長し、高度経済成長期がひと段落し、学生運動の残党が過激化し始めた頃で、社会の経済格差も拡がってきた時期。犯人の犯行動機もその辺りを取り入れている。
キャストも主犯が高倉健、相対する国鉄側が運転手の千葉真一、運転指令長が宇津井健と超豪華で、当時の東映の男性俳優がてんこ盛り。演技は申し分ないけれど、男ばかりが目立ってテイストも脂っぽい。細かいストーリーも突っ込みどころはいくつもあって、50年前の映画だといえばそれまでだけれど、同じ時期に公開された「砂の器」との作りこみのクオリティの違いを感じてしまった。
人気の高い今年のリブート版が本編の内容を踏まえた形となっているので、まずはこちらを観てから新しい方を観た方が楽しめると思う。
■予告編













