1952年の米軍統治時代から日本に復帰した72年までの沖縄が舞台。

基地から奪った物資を住民に配る「戦果アギヤー」と呼ばれる実在の若者たちを主に置いた群像劇。アメリカ支配のもと、本土からも見捨てられている現実に、やるせない怒りを募らせる。小学校への米軍機墜落事故やコザ暴動など、実際のできごとを交えて当日の沖縄の実態を描き出す。

直木賞をとった原作も大部なのですべてを描くことはできていないし、方言もママなので、初見の人にはわかりにくかったり聞き取りにくかったりする部分もある。それでも何より役者の熱量がすごい。演技に魅了され、当時の熱い時代を体感することができる。

実は70年の夏、小3の時に少年団の派遣団の一員として鹿児島から船で沖縄を訪ねている。ひめゆりの塔や沖縄師範健児之塔、「ガマ」などを訪問した。この年の冬に映画にも大きく取り上げられているコザ暴動が起きた。

9歳の子どもには当時の状況を把握できるはずもなく、慰霊の思いはあったものの、ほぼ物見遊山の旅だった。それでもその時代にその場にいられたからこそ、作品からあふれ出る熱量や怒りを少しは身近に感じられたのかもしれない。

191分と「国宝」超えだけれど、今年のこの時期に観るべき作品。決して沖縄の当時のことだけではないメッセージを受け取った。特に最後の主要人物のセリフは、今の日本のすべての人への強い問いかけになっている(ネタバレになるので言わないけど)。主役をはじめ全国を回って作品のことを伝えようとしている姿には単なる番宣以上の熱量を感じた。

原作もオススメなのでぜひ。

予告編

原作者へのインタビュー

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