両想いだった小学生が12歳の時に移住によって離ればなれになり、12年後にSkype(!)で連絡を取れるようになるも、仕事を優先することで音信不通になって、さらに12年後にニューヨークで再会を果たす。片方はすでに結婚もしている。

簡単に言えばこんなストーリーで、登場人物も少なくてシンプルだけれど、きっと心に残る名作。単なるラブストーリーではなく、お互いの心の変遷を味わうことで深みのある観かたになる。


ひょんなことから初恋の相手を思い出したり、今なら検索してみたりすることは誰にでもあると思う。未練というより当時の甘酸っぱい思いに浸りたいというか。そんな気持ちを思い出させてもくれる。

タイトルのPAST LIVESは前世のこと。韓国でも日本と同じように袖振れ合うも他生の縁という考え方があるらしく、この縁のことを「イニョン」というらしい。今世では、一緒になる人生を選ばなかったとしても前世や来世では想いを遂げられているかもしれない。あの時、こうしていたら…という気持ちをもってニューヨークを街あるきしながらこういうことを語り合う二人はとても素敵である。

監督がインタビューで話しているように「沈黙の力」がとても重要視されている。大切な場面ではほとんどセリフがなく、静謐な場面でやさしい音楽が流れている。主役の男女に加えて夫も絡んだ酒場の場面は秀逸。36歳とは思えない、成熟した大人たちのお互いを想い合う関係性にあこがれさえ抱く。
国を越えた、しかし越えられない民族性も加味された恋愛という位置づけも作品に深みを出している。

できれば最初はひとりでじっくり、次にパートナーがいる人はふたりで観ることがオススメ。

予告編

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