
2014年に大ヒットした韓国映画を「新聞記者」や「余命10年」、「ヤクザと家族 The Family」の藤井道人監督がリメイクした本作。中国、フランス、フィリピンでもリメイクされているそうで、クライムサスペンスとしてはかなりの秀作。運の悪い刑事を岡田准一、追い詰める監察官を綾野剛が演じている。
次から次へと悪い事が重なり、加えて陰謀に巻き込まれていく刑事と、それを追う監察官。年末の4日間に集約されたスリリングな物語は、目にもとまらぬ展開で、観る者は最後まで落ち着かない。
各種格闘技でならしている岡田准一が、ここでは冴えない刑事で、アクションも敢えてきれっきれの演技をせずにダサいところがまた面白い。綾野剛は不気味さ満点。ネタバレになるからあまり書けないけれど、単なる監察官ではない。この二人の攻防が最後まで行くというところなんだろう。
「新聞記者」や「ヤクザと家族」ほど社会性を帯びた作品ではないけれど、エンタメとしては相当レベルが高い。機会があったらオリジナルや他の国のリメイク版も観てみたい。
あっエンドロールも観ることをオススメします。
予告編