
「バケモノの子」や「君の名は。」、「怒り」や「何者」などのプロデューサーとして、また小説家としても活動されている川村元気の初監督作品。監督自らの経験をもとにした小説が原作とのこと。
菅田将暉と原田美枝子が親子役で、サラリーマンの息子とピアノ教室を営む母親。息子には妊娠している長澤まさみ演ずる妻がいる。
親子はあることが原因で子どもの頃に別々に暮らしていた。そのことが原因で大人になってからも妙な距離感がある。
母親が認知症を発症し、いろいろなことが分からなくなる中で、親子の距離感を埋めるようなできごとが起こる。
海外のさまざまな映画祭に出品して監督賞を取ったり、演者それぞれの演技はすばらしいけれど、認知症自体に焦点が当たっているわけでもないので社会性を帯びているわけでもなく、監督自身の感傷が全体に漂っている感じで、あまり印象には残らない作品だった。
演技やカメラワークを鑑賞するのがよいかも。
予告編