このところ観ている「新聞記者」「ヤクザと家族 The Family」に続いて社会性の高い映画。原作は漫画で、それがWOWWOWの連続テレビドラマとなってからのオリジナル脚本による映画化。「あゝ、荒野」の岸善幸監督なので期待が持てた。

坂元裕二脚本のテレビドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」以来、ミーハーにファンになっている有村架純さんが保護司を演じている。脇道にそれるが坂元×有村の「花束みたいな恋をした」も公開すぐ観に行った。

保護司は無給の国家公務員(民間ボランティア)で、一般的には人生経験豊富な人が務めているが、この主人公はとても若く、あることが理由でコンビニでアルバイトをしながら保護司を務めている。今作では自分が担当する前科を持つ男性の更生を全力で支えていた中で、突然、行方不明になった彼に同じタイミングで発生した連続殺人事件の容疑者としての疑いがかけられる。男の複雑な家族関係、主人公自身の過去が絡み合う。

民生・児童委員もそうだけれど、こんな重い仕事をボランティアとして務めている方々には本当に頭が下がる。いや、無給だからできるのであって有給では逆にできないのかもしれない。社会的に重要だけれど見過ごされがちな仕事に日が当たるのはとても良いことだと思う。それにしても寄り添い続けることの難しさよ。

顛末はネタバラ満載になってしまうので多くは書かないが、役者の演技が素晴らしい。

保護司は,犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアです。保護司法に基づき,法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員とされていますが,給与は支給されません。保護司は,民間人としての柔軟性と地域の実情に通じているという特性をいかし,保護観察官と協働して保護観察に当たるほか,犯罪や非行をした人が刑事施設や少年院から社会復帰を果たしたとき,スムーズに社会生活を営めるよう,釈放後の住居や就業先などの帰住環境の調整や相談を行っています。このような保護司は,全国に約47,000人います。

法務省サイトより

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