年始はAmazon primeで映画を何本か鑑賞。

ちょうど大統領選と重なった時期の公開ということで、アメリカでは話題になった本作は、テキサスとカリフォルニアが連合して政府軍の間で内戦を起こした中、ジャーナリストたちが大統領に単独インタビューを取るためにワシントンD.C.へ車で向かうロードムービー。

旅の途中はまさに戦場。誰が味方で誰が敵かわからない道中で、ジャーナリストたちは理性を失って戦う者たちの狂気に呑み込まれていく。

憲法で国民が武装する権利を保障している国で、大統領選の状況の中でSNSでも内戦の可能性がまことしやかに発せられている状況なので、米国民にとっては単なる娯楽とは捉えられないだろう。

本作ではなぜ内戦が起こったのか、大統領の横暴以外、その政治的な理由はほぼ明らかにされていないし、政治家同士の駆け引きはほとんどない。しかも視点が戦場の中でのジャーナリストに置かれているので、あたかも戦いの中に自分が放り込まれたようなリアリティはすごく感じられるものの、戦争の悲惨さなのか、ジャーナリズムとはを問うているのか、内戦の可能性なのか、言わんとするところが散逸しているようで、それほどの深みを感じなかった。最終場面の展開も脚本が少し甘め。

戦場のリアリティを以て警鐘を鳴らしているということであれば米国の市民にとっては観る価値はあるのかもしれない。

予告編

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