岩井俊二監督の作品はそれほど観ていないので、偉そうなことは言えないが、観た限りでは静謐という表現が当たっているかと。暴力的なシーンもあるけれど、静かに事が進んでいく。

東京、大阪、石巻、帯広を舞台に、3人が人生に翻弄されながら生きていく。BiSHという女性パンクバンドのボーカル、アイナ・ジ・エンドが主役。あることが原因で会話は小声でしかできず、歌をうたうことでしか自分を表現できない。この作品はとにかく彼女の声がなければ成り立たないと言える。それほど個性的で記憶に残る。


テイストは違うが、「First Love 初恋」同様、過去と現在が行ったり来たりするのでよく観ていないと混乱する。主役は住所不定、歌のみが居場所といった体ではあるけれど、監督のインタビューにある「たった一人でいる世界の独占感」をうまく表現していた。

事あるごとに権力を象徴するように警察が出てくる。私的には歌とアナキズムがテーマとも思う。

予告編

■監督インタビュー

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