ネット時代の情報収集

これだけ情報が氾濫していると欲しい情報をどう得るかも人によって個性が出てくる。ネットが中心にはなるだろうが、「監視型資本主義」という言葉もある通り、検索履歴に従ってオススメのニュースやモノの広告が表示されるのはご承知だろうし、おそらく単なる嗜好だけではなく、政治や経済の志向も把握されるアルゴリズムが備わっているので、画面に出てくる情報が偏向している可能性も否めない。私などは普段使いのブラウザ以外に、自分の嗜好・志向を追跡されて余計なお世話のオススメが出ないように複数のブラウザで検索するようにしている。

そうは言っても仕事上、あるいは趣味からしても特定の情報を集めたいこともあるだろうから、ニュースであれば、上述のようなことがあることを理解したうえでキーワード登録をしておくと便利ではある。GoogleニュースでもYahoo!ニュースでもそのほかのスマホ系ニュースアプリでもこの機能は備わっている。

ただ、日本の大手メディアと海外のメディアには内容も切り口も全く違うことが多いので、気になるテーマは直接海外を当たるか、信頼できるキュレーターを見つけておくとよいと思う。

ネットで集めた情報をどう集約するか。ブックマークをしておくのもよいけれど、範疇分けが面倒なので、私はEVERNOTEのウェブクリップ機能を使っている。これについては別稿で。

世代によって違うSNS

60歳を超えるような私たちの世代は、SNSというと主にFacebookをお使いではないかと思うが、若い世代は就活や情報収集のツールとしてアカウントは持っていても、コミュニケーションの場にはしていないようだ。

従って若い世代に関する情報は、彼ら彼女らがコミュニケーションの場として使うTwitterやInstagramを検索することになる。両方ともハッシュタグ(#)と呼ばれるキーワードを施して検索するとヒットしやすい。

上述のように流れている情報はSNSによってもかなり異なるので、自分から発信しないまでもTwitterやInstagramのアカウントを作っておくと情報集めには便利だ。

アナログも捨てがたい

ネットであればいながらにして情報が集められるのは承知の上で、やはりアナログな情報も捨てがたい。新聞は論説欄以外はほぼネットでも読めるし、自分の専門分野で内容が分かっている書籍はネットでも買えるが、巷の旬な話題を知るために、私は定期的に本屋の特に新書コーナーをのぞくようにしている。

新書は気軽に知的好奇心を満たすことができて出版社的にも経費が少なくて済むことから年に1300点ほどが出版されていて、ずっとブームが続いているそうだ。中にはハードカバーのベストセラーの柳の下の泥鰌を狙うようなパクリ本もあるが、購入せずともタイトルだけを眺めるだけでも旬な話題を把握できる。

ただ、PHP新書の世界の知性シリーズやクーリエ・ジャポンが編集する講談社現代新書のシリーズなど、海外の気鋭の学者やジャーナリスト、著述家などのインタビュー集は目を通すようにしている。具体的にはユヴァル・ノア・ハラリやルトガー・ブレグマン、マルクス・ガブリエル、ジャレド・ダイアモンド、エマニュエル・トッドの言動は追っかけている。オンラインが普及したおかげか、割とインタビューに応じるようで、いずれも示唆に富んでいる。インタビューはエッセンスだけなので、気になった人の著作を読むようにしている。

あとは集まった情報をどう咀嚼し統合し発信していくか。60になってもまだまだ未熟な私…。

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