我が家は家族そろってマンガが好き。自分自身、学生時代は押し入れいっぱいマンガを持っていたし、長男は日本唯一のマンガ学部出身でインスタでオススメを挙げている(下にリンク)、妻の実家には一軒家分のマンガがある。YouTuberの三男は自宅に何冊マンガがあるのかを番組にした。

マンガの嗜好性はそれぞれ違うけれど、いくつかは共通して全員が好きな作家さんや作品がある。筆頭は井上雄彦さん。「スラムダンク」「リアル」「バガボンド」は居間のいちばん目立つ場所に鎮座している。バスケ一家なのでスラダン、リアルはもちろんだけど、宮本武蔵の青年期から巌流島までを描く「バガボンド」は心震える。ただ井上さんは遅筆でなかなか新刊が出ないのが泣ける。

ご縁があって井上さんが表紙を書く「希望をつくる仕事 ソーシャルデザイン」(宣伝会議)に関わらせてもらったことがあり、直接お会いしたわけでもないけどうれしかった。

息子たちはスマホでマンガを読むようになっているので、それほど蔵書が増えていきはしないが、アナログなおやじは装丁にゾクゾクすることも多いし、本はやはり紙で買いたい。

ということでここんところのオススメ。

ランウェイで笑って
(猪ノ谷言葉 講談社)

少年デザイナーと少女モデルが切磋琢磨しながら成長していく物語。ファッションには正直関心がないけれど、トップをめざす二人のストーリーテリングは秀逸。

青のフラッグ
(KAITO 集英社)

高3の青春もの。友情あり恋愛ありとありきたりな物語にLGBTQが重要なテーマに置かれていて、衝撃的な最終回に向かう。ひとりひとりの心の動きがとても丁寧に描かれていてすごく社会性を帯びた作品。本屋でジャケ買いしたのに大当たりだった。
第1話がネットで読める。
考察ページもあった。

チ。地球の運動について
(魚 豊 小学館)

中世ヨーロッパで地動説を証明する隠された資料を通して、迫害を受けながら主人公群がつながっていく。試練と信念の輪廻とでもいえばいいか。

マチネとソワレ
(大須賀めぐみ 小学館)

天才役者である兄弟が芝居を通して競い合う。ガラスの仮面の男の子版とでもいえばいいか、マンガなのに研ぎ澄まされた舞台上の表現にはまる。

左ききのエレン
(nifuni 集英社)

かつての美大同級生がアートの世界と広告の世界でクリエイターとして育っていく群像劇。図画工作がずっと2だった自分にはあずかり知らぬ世界だけに引き込まれる。
第1話がネットで読める。

BLUE GIANT
(石塚真一 小学館)

日本人のサックスプレーヤーが世界的なジャズプレイヤーをめざしてヨーロッパ、アメリカを旅しながら、その時々のジャズチームを組みながら腕を磨いていく。音が聞こえてくるような描写も多くて、ついついコルトレーンのCDを引っ張り出したくなる傑作。
日本編からはじまって、欧州編アメリカ編と展開していく。

海街diary
(吉田秋生 小学館)

鎌倉で暮らす三姉妹のもとに腹違いの妹がやってくるところから始まる。四姉妹それぞれの身のまわりを描きながら、家族の絆を描くやさしい作品。是枝裕和監督によって映画化された。

取りあえずこんなところだけど、よく見たら○○大賞とか取っている作品ばかり。結構ミーハーなのかも。

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