最高の離婚、カルテット、Mother、Woman、それでも生きていく、問題のあるレストラン、anone、大豆田とわ子と三人の元夫、コントがはじまるなどなど、推し脚本家の坂元裕二さんの作品はほぼすべて観ているが、その中でも思い立ったら観直しているのがこの作品。聞けば坂元さん本人や主役の有村架純さんも同じように観直しているらしい。なぜかリピートしたくなる作品。で、その都度泣く。

わが家はテレビドラマ好きで、毎クールどのドラマを観るか、話し合うくらいで恋愛ドラマも多数見るけれど、この作品が他の恋愛ドラマと違うのは、登場人物のこれまでの生きざまを丁寧に描き、それが恋愛とも絡んでいるところ。だからこそ主演以外の人たちもとてもいとおしい。

そして恋愛ドラマにありがちなきらびやかな浮世めいた舞台ではなく、引越し屋とか介護施設とか、どこにでもあるところが却って共感を呼ぶのではないかと。そしてそこで粛々と働く、生き抜こうとしている人たちのドラマであることも。だからなのか、ほかのドラマや映画でも、高級レストランではなく、ファミレスが重要な舞台として使われている。時代は2011年前後とその5年後ということで、東日本大震災もドラマに大きくかかわっている。放映が2016年だったから、震災5周年も意識していたのかもしれない。

坂元さんの脚本で特徴的なのは、会話劇やモノローグ。この作品でも手紙やメールのモノローグが何分も続く。映像ではなく言葉で伝えることを敢えて選んでいる。この作品には、もはや伝説と化したかのような名場面がいくつかあって、そのほとんどが会話やモノローグでつづられている。

一話一話の話も書きたいところだけど、私はそれほどの表現力を持たないので、細かいセリフの説明などが知りたい方は私の好きなブロガーの青春ゾンビさんのブログをお読みください。彼も坂元さん推しです。

いま、ネットで観るには有料となってしまうけれど、FODなら3話まで無料で見られるし、レンタルもあるのでぜひ。

参考書籍「ユリイカ特集」

主題歌「明日への手紙」

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