
推しの脚本家、坂元裕二さんが「花束みたいな恋をした」に続いて、同じ監督と組んで撮った本作。前作同様、映画館で観た。今を時めく若手女優三人のトリプル主演。
年も違いそうなこの三人が、古い一軒家に一緒に仲良く住んでいて、ある理由から強い絆に結ばれている。
なぜなのか…。片思いってなんだ…。
観ているうちに起こるできごとから衝撃の事実が判明する。内容をほとんど何もシェアできないのがもどかしいが言えない。
坂元さんと言えば数々の作品の中で、特に丁々発止の会話の妙、含蓄深いセリフが特徴と言われるが、今回はさほどでもなかった。むしろそれを敢えて出さないようにしているように感じた。本人曰く、『ああ、これで最後でいいかも』と思った」「自分の38年の脚本家人生は、これを書くためにあったんだな」と語っているそうだ。
そして最後の合唱。中高大と男声合唱をやってきた身としては心躍らないわけがない。楽譜もダウンロードできるようなので、今年の合唱コンクールでは取り上げるところが多くなるだろう。
単なる涙涙の作品ではない。観る人それぞれに、違うレイアーを以て迫ってくる。もう一度じっくり見たい。
予告編
劇中歌「声は風」