8月ということで終戦記念日前後にこちらを鑑賞。真珠湾から始めて太平洋戦争のターニングポイントと言われたミッドウェイ海戦までを中心に据えている。
『インデペンデンス・デイ』などスペクタクルな映像が得意なローランド・エメリッヒ監督作なので、ドンパチがすごいだけの内容かなと思ったら違った。史実をていねいに調査し、米側からの視点だけではなく、日米の軍人双方の視点や家族との関係などを交え、すさまじい情報戦の末に日本側の敗戦があったことが描かれている。
監督は「多くの命が失われる戦争には勝者は無く、敗者しかいない。だからこそ、二度と起きてはならない戦争を描いたこの映画を、日米の軍人たちに捧げる内容にしたかった」と制作の意図を語っている。
個人的に戦争映画が好きというわけでもないけれど、世界全体がきな臭くなってきている今こそ見る価値はあると思う。
思い付きと場当たり的対応、硬直した意思決定のシステム…。戦時だけの問題ではなく、すべての組織運営に携わる人にヒントになる要素がある。
もしご覧になる場合はエンドロールまでぜひ。
(写真はウェブサイトよりお借り)
予告編
特別映像(実際の映像入り)